シルバーリング初制作追記

先日(id:vec:20040930)のつづき。
リングの画像はこれ
銀粘土にも何種類かあるようですが、アートクレイシルバー650というのと道具がセットになったやつをハンズで購入して始めました。そのキットのマニュアルがまず指輪だったので、それにならいリングから。
デザインは、さてどんなのを作ろうかと思った時にパッと思いついたのがプッチ神父(ザ・ニューの方)の髪形*1のデザイン。最後の能力「メイド・イン・ヘブン」を象徴するようなあのデザインが結構好きなので。単純でとりあえず初めて作るにしても手頃だし。「覚悟」をもって始めるに相応しいというわけです。…でもこれ、分かってたけど横向きにはめるリングとしてはダメすぎなデザインですね…。出来上がってから後悔。
粘土を触り始めてわかったことですが、銀粘土というのはすぐ乾く!ちょっと触ってるだけで細かいヒビが入ってきます(後で気づいたことですが極力指で触れずに道具だけで成形するのがいいっぽい*2)。それで水をつけながらつくるわけですが、今度はそれですごく柔らかく…というかベトベトになるんですね。こんな風に極端なので最初の粘土状態で細工を施すのはけっこう大変だと思います。
最初は木の芯棒に紙を巻き、そこに粘土を巻いて作っていきます。実はここで失敗して一旦乾燥までさせたモノを壊す羽目になりました。芯棒は端から端へ徐々に太くなってるんですが、一生懸命形を整えてるうちに巻き付けてる部位がだんだんと太い方へ移動……。形になった頃には、
「径が小さいので……小指に……して……いたが 死んだ…かあさんの……指輪……だ」
どころじゃあないッ!親指にしてもけっこう隙間があるぐらいのサイズになってしまいましたアッハッハ。気を取り直して作り直し。乾燥させる前に手を入れたのは、☆形だけです。ボール紙を切って粘土にギュッと圧しあて窪みをつけます。後で結局スパチュラや彫刻刀で整えてるので、別に乾燥後に全部を彫っても良かったのかも…。
乾燥させてから芯棒から取り外し内側の紙を取るんですが、この時粘土になじんでしまっている紙が一部破れ残ってしまいました。ヤスリで削ってもあまり綺麗にとれなかったこれが後々まで裏面に汚く跡になってしまったんですが、何かくっつかないいい方法は無いものでしょうか?
ちなみに画像では13,17辺りがなんとか確認出来ると思うんですが、プッチ神父という事で裏面に「素数」を彫ってあります(2〜23まで)*3。店には数字のスタンプなんかもあったので使ってみたかったんですが、裏側は非乾燥状態では芯棒から外さないとタッチ出来ないですよね?乾燥後はスタンプなんか使えないだろうしどうすりゃいいんだ…。
目にあたる部分や線を彫刻刀で彫ります。自分が本当に不器用なだけかもしれませんが、線を彫る時が苦労しました。三角刀で彫るわけですが、一回刀を入れた後に「もう少し深く」と思って同じ場所を滑らせる時、ちょっと力の入れ方を間違えると2本目の筋が入ってしまったりしてもう大変*4。彫刻刀の扱いって難しいなあ。うまくいった拍子に他のところを余計に彫ってしまったり欠けさせたり。木版画とかなら作品になるのは刷られた側の紙だからいいんですけど。
なんとか形を作った後は、焼成です。ガスコンロにかけて粘土内の結合材と水分を完全に消し去るわけですね。id:vec:20040929の写真がそのシーン。暑い上にちょっと怖い上に暇。
焼成後はやすりでひたすら磨き作業。時間はかかりますが、だんだん光沢が出てきて銀細工らしくなっていくのが非常に楽しい過程でもありました。鏡面しあげだーっつってヘラで側面を擦ってたら手が滑り、目立つところに傷をつけてしまって凹んだりもしましたが……。後はいぶし液を落とした熱湯につけ黒くしてから、再度磨いて出来上がり。
今回使った銀粘土は約10g、大きさは16号ほどです(自分の人差し指、中指くらい)。
早速いくらか粘土を買ってきたのでまた作りますよ。次は平らでないもうちょっと立体的な(ゴツイ)リングにしたいです。やっぱりジョジョネタを予定しております。

*1:眉?髭?もみあげ?

*2:体温でも乾燥する

*3:素数」は1と自分でしか割ることのできない孤独な数字……わたしに勇気をあたえてくれる

*4:実は最初の失敗作壊した時もこれが決め手になった