荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』#16 ブンブーン一家

接近してくるブンブーン父&弟を迎え撃とうとするジョニィ。しかし手にした拳銃は分解してジャイロの方へ…さらにその部品は異常の起こった左脚へ引き寄せられ…来たー!!つまりこれはジャイロの身体が磁石にされていると。詳細はまだわかりませんが、磁力の能力でしたか。やられました。ミセス・ロビンスンは蹄鉄だけでなくその「リゾットっぽい外見とポーズ」も含めて「磁力」という予想をさせない為の布石だったのですね荒木先生。…なんて。
ブンブーン弟(L.A.)によるとアンドレは本当にトカゲ毒にやられていた模様。ある程度自然に近付く為にそこまでする必要があったってことで、これが親父(ベンジャミン)の言う「アンドレが本気出してる」なんですかね。親父とL.A.のやりとりが面白すぎて吹きそうでした。売春婦とコウノトリというギャップが…しかも「ぼくってコウノトリに似てる?」て(笑)。なんというかL.A.くんは伝説を生みそうですね。
とりあえずベンジャミン親父に鉄球攻撃をしかけるジャイロ。しかし親父が手をかざしただけで、近付くにつれカツオ節のように削りとられ小さくなる鉄球。これも磁力を操る能力のなせる技か。このシーンの親父、ちょっと、いやかなりかっこ良いじゃないか!!ジャイロは愛用の鉄球を失ってしまいました。二個めがありますが、簡単に調達出来るものじゃなさそうだから大変だ…。これまでも使ってないようで二個同時に使ってるシーンが結構あります。同時に使うことを想定した技も多いんじゃないでしょうか、ジャイロ。その割には鉄球失った事がさほど大事件として描かれてないのも気になりますが。
ジャイロはブンブーン一家の攻撃を、ミセス・ロビンスンの虫使いとは全く違う超越した何かとして認識。直後起き上がったアンドレの傍らに得体の知れない何かのヴィジョンを観るジャイロ…!ポコロコに続きスタンド表現が!というのもあるんですが、ジャイロがそれを視認したという驚きも大きいですね。つまりジャイロは素質を持っていると。生まれつきの才能だとしたら開花が遅い気もするので、やはり鉄球のトレーニング中に例の土地に立ち入って、知らずに影響を受けたというのが妥当か。今後ジャイロのスタンド発現に向けての展開もあるんでしょうね。それは果たして2nd.STAGE中の出来事なのか、それともまだ先の話なのか。個人的には段階的に少しづつ発露していって欲しいところ。絶体絶命の危機に瀕したその時、そばからジャイロに呼びかける言葉が…みたいな。トリッシュみたいに結局発現した能力とその前兆につながりが感じられないのは困りますが(笑)。
アンドレのスタンドは脚が植物の根のように何本もあるデザイン。顔はなんだろ、アリクイとかアルマジロみたいな。けっこう砂漠育ちっぽい感じかも。やっぱり親父と弟も同じデザインなんでしょうか。それとも共通の能力なので3人で一体なのか?ジャイロの状態は、囲まれ近付かれることで悪化しているようです。直接手を下さずともはさみ近付くことで相手を倒せる…ということで、1st.STAGEの殺人者はブンブーン一家で決定ということで良さそうですね。
ブンブーン兄弟のコント。「鼻の穴ペッタンコ!鼻の穴ペッタンコォ!」ジョルノ芸まで(笑)。素直に驚きまくるL.A.がかわいいです。アンドレは弟のことどう思ってるんでしょうね?執拗に「オメェにゃぁできねえ」とバカにしてるの見ると、とにかく自分の方が偉い!と思っていたいようで。アンドレは父親寄り、L.A.は母親寄りというか。*1コウノトリの嘘を教えてるのも、弟を想ってというよりは騙されてるのを見て楽しんでるような感じもします。まぁ、バカな弟がかわいいという事かもしれませんが。
ジャイロが放った鉄球はこれまた伝統の?跳弾(石だけど)攻撃でした。上に放り上げた意味があんまわかりませんが。一話の終わり方としてはちょっとインパクトに欠けたかな?

*1:父親もアンドレに肩入れしてるみたいだし。NARUTOのサスケ回想みたいな展開になったりして