荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』#4 サンディエゴビーチ 9月25日 スタート
2日前を3話に渡って引っ張ってきましたが、ついにスタート当日に！
レース参加者の展望を耳にしながら道中持参の荷造りを始めるジャイロ。この一覧ページは、今後の予想のために保存必須ですな。しかしここのジャイロイイ！ウンコを拭くには葉っぱがある！とわざわざ想像してトイレットペーパーを放るジャイロ。膝に顎をうずめて縮こまったポーズもなんだか…。はさみとヌイグルミ（熊）を天秤にかけて、ヌイグルミの方を残すジャイロ。この後の「ニョー」という台詞と表情がわけわかりません（笑）。「ニョー（おまえを放っていけないもんな〜）」とか思ってるのか？それが無いと眠れないのかジャイロ！？
老いた暴れ馬に乗ろうと、脚にしがみついたまま引き摺られ蹴られするジョニーの姿が。ジョニーが馬を手に入れる為の時間が必要だったから2日前だったんだな。根性はかなりあるようですが、体中血まみれな上に（痛くないとはいえ）足に大怪我。こんなんでもつのだろうか心配…。傍観してる二人組の顔デカイ方、「しがみつかれる馬がカワイソー」発言にはギャハハ笑いしてるけど、そこ以外は普通の人の反応だな。まぁ、この二人は今度登場する機会があるとしたらそれは早々に脱落するシーンか。
そして、砂男（サンドマン）来た！！レース参加受付所の人、これまではいい人っぽかったものの、今回は相手がインディアンとみて高慢チキな態度。この時代の白人としては当たり前の態度なんだろうけど。しかし「消えな」呼ばわりされて涼しい顔で堂々としている砂男、かっこいいです。ホントジョジョって感じ（笑）。*1参加費＄1200どうするのかと思ったら、案外直球の「形見の宝石」でしたね。レースに賭ける覚悟を演出。スタンド能力？の片鱗を見せつつここで衝撃の発言が！
「（馬は）必要ない この脚のみで大陸を横断して優勝する」
って！ジョニーの乗馬以上に無謀に思える発言ですが。短距離走法だけでどうやってもたせるつもりなのか。#1で見せたスタンドワープ技？を使いまくるのか…。ただでさえインディアンってことで他の参加者の妨害多そうだしなぁ。
いよいよ近付くSBRレースのスタート。南極の氷にトロフィーを埋め込み「聖氷」とする演出。さすがやり手興行師スティール氏。ところでスティール氏の挨拶のオチの意味がよくわからなかったんですけど、単に最後にオチャラケチャッタ！ってこと？
次々入場してくる優勝候補たち、どうやらパラレルキャラは#1だけの読者サービスではない模様で安心。ディエゴがどんなキャラなのか楽しみだ。ところでこのページの上半分の他の興奮してるレース参加者が笑えるんですが…。いかにも「ならず者」って感じで、特に左ページ中央のオヤジ（笑）。電撃の南部ですかProdigyのキース（昔）ですか！？
ジャイロのグリッドの隣？*2に老馬に引き摺られてくるジョニー。馬とはどうやら分かりあえたようで。同じ「性格のいじけた」者同士で通じるものもあったのか。なかなか良いシーンであります。荒木漫画で「ものいわぬ動物」との触れ合いって久しぶりに読んだような気がする。もしかしてジョジョ1部のダニー以来か！？
スタート直前、ジャイロのヒントから、馬の首の上を後転してついに馬上に到達するジョニー。ちょっと厳しくないか！？とか思っちゃったんだけど、上半身が鍛えられてるらしいのでよしとしよう（笑）。ところでジョニーはレースに備えての用意は何かしてるように見えないんだけど、大丈夫なんでしょうか。動かない下半身でまたがり続けるのも大変そうだなぁ。ていうか木片貫いてる足の怪我も治してないだろたぶん。トレードマークになったりして（笑）。あと砂男もかなり軽装だったような…。
あ！！ポコロコは間に合ったのか？？
まぁ、なにはともあれレースが始まるわけで。次号からの展開が楽しみだ！というわけで予告を見て驚愕ですよ。
「 驚 愕 の 一 挙 ２ 話 掲 載 !! 総 計 大 大 増 62 P !!」
て！何事だよソレ責任者読んでこい！…と思わず喧嘩腰で叫びたくなるわけですが、もちろん狂喜乱舞であります。すっごいあの手この手で盛り上げてくるなあ。だって普通の漫画で一話19Pでしょ？約3.3倍のボリュームなわけで。毎号31Pだけで驚愕だというのに、これは描きためてあるとしか。じゃなかったら（言われ尽くした感が大ですが）荒木先生は人間をやめたとしか。
今回の名台詞
- 傍観男「だが ま！やりたいだけやらせようぜ…『無理な栄光』…ここに集まってるのはそんなヤツばかりだからな」 馬鹿にはしてるものの同じレース参加者らしい優しさなのかも
- ジャイロ「逆に言うなら あれに乗れたら人間を超えれるね」 31P連載をこなせたら人間を超えれるね の暗喩だったりして
- 司会「これが動き出すのですッ大地の彼方に…！！それに続く偏西風の彼方にッ……！！」 偏西風の彼方という表現が素敵だと思った
