『エアマスター』21「しゃべらせろ!深道(弟)」

期待と不安が入り交じった状態で観た。エアマスター原作に完全にハマるきっかけになったのが、今回やるエピソードで屋敷が駆け抜けるシーンを読んでの事だったから。思い入れが強い話だけに、忍者戦のようにされたら……と不安で不安で。
しかし杞憂で済んだ!
まず、アホを瞬殺→タイトルの流れ。先週の予告ネタバレは良くなかったけど、この流れは悪くないな。そして細かいけども、屋敷が登場してから「次あんたの番ね」とばかりに、吹き出していた花火が燃え尽きる演出が良かった。そしてアニメでは端折られる気がしていた馬場もきっちりやられてくれて「今日はかなりイイんじゃないか」という気がしてくる。馬場の死に様は衝撃度大で良かったなあ。カメラやPC壊れたり、ブラブラしたり、気合入ってる。予告ネタバレも、おいしいシーンがこうやって他にもあったから良かったのかな。初見の人は、まさかもう一人ああなるなんて思わないだろうし。
始まるジュリエッタvs屋敷。初めに屋敷が蹴っ飛ばされるシーンがすごくアクションしてていい!そしてジュリエッタの蹴りと屋敷の剄のぶつかりあい。蹴りの物凄い威力と、テンションの高い"気"が衝突してる迫力が伝わってくる。緊張感のある戦いの背景で、さっきやられた二人がブラ下がってるのがとても笑える(原作ではあんま背景に出てこなかった分、この辺はうまい)。
後半戦の屋敷は声、絵とも名演だった。「看護婦さんおしっこお願いします」を連想して、うぅ絶対嫌やって感じになる時の表情の変化が素晴らしい。声優さんも、息も切れ切れで必死になった屋敷を熱演。この戦いに関しては文句ゼロ!!
ジュリエッタvs屋敷以外のシーン。今回何気にお医者先生がものすごいイイ味出してました。声優さんのとぼけた演技がウマいな〜と(素人目だけど)。金ちゃんが土下座するのはアニメオリジナルだけど、必死な感じが出ていたので悪くはない。「つながった感じにするだけでも」とか「撃てることにして治して」とか、無茶苦茶な要求がらしくて面白かった。これは良い方のオリジナル台詞。*1
女子高生シーンは相変わらず邪魔だけど、たしなめられつつも「えーでもぉ」と摩季に執着する美奈に、ユウが「美奈あんた今すっごい不細工」と言うのは良かった。美奈がウザい派視聴者の気持ちを代弁しているかのようだ(笑)。あと深道喫茶店ランキングも頑張って盛り込んであって良かったかな。
残り話数が少ない状態でのカイや金ちゃんの扱いを観ていると、(トップランカーが掘り下げられるか微妙な分)カイと金ちゃんはこの群像劇アニメでの、メインキャラとしての結構大きい部分を割り当てられてる気がする。主役は摩季、カイ、金ちゃんで準主役としてジュリエッタと崎山(と伸之助)みたいな。

*1:他にこれまでで良かったのは崎山台詞のちょっとしたつけたしとか、長戸の「柱時計」補足。逆に悪かったのは、1話ルチャの屋上語り、あと最悪は忍者のサトリ