荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』#14 ミセス・ロビンスン

前回のスタートダッシュから大分(6時間)経ったようで、今はペースを保ってルートを進んでいるようです。そしてやはり尾いてきているミセス・ロビンスン。耳にぶらさげてるのは…目玉?しかしジャイロのテキトーさはここまでくるとすごいです。最短ルート通りたいんなら地図ぐらいちゃんと見ようよ(笑)。結局あのスタートダッシュもトップに立つ以外の意味は無かったみたいだし…。「だからこれでいいんだよ!砂漠ってのはだいたいでいいんだ!」て物凄い台詞ですよね。
コルクの回転に話を逸らそうとしたジャイロですが(笑)、その必要は無かった模様です。顔を横切った何かに傷を負うジャイロの左耳!これは重傷じゃないの!しかしここで「この程度の傷なら少し経てば何事ももなかったかのように…」と思ってしまう自分は荒木漫画に慣れすぎてるんでしょうね…。一応スティール・ボール・ランではまだ回復役がいないのであまり重傷は負えないはずなんですけど。
続いて攻撃を受ける二人を追い越そうとするロビンスン。どうやら攻撃の正体は、「チョヤッ」というサボテンの針だそうです。ジョニィがジャイロに「砂漠に詳しいのか?」と、さっきの続きとばかりチクリと一言してからチョヤッを解説してるのがいいです。しかし耳を貫通するなんて恐ろしい威力の針飛ばしですが。
チョヤッ地帯を脱出しようと走り出すものの、正確な攻撃を食らい落馬するジョニィ。先に行けというジョニィと、その心意気を受けロビンスンに立ち向かうジャイロ。喧嘩してもコンビとしてお互いを認めあってるというようななかなか熱い展開。しかしロビンスンの目が光ったかと思うと、針を食らってしまったジャイロ。なんとロビンスンの左目から何匹もの昆虫が飛び出してきました。ゴージャス・アイリンの刺青女を思い出すなあ。関係ないですがこのシーンのロビンスンは脇を見せつけ悩殺ポーズしてたりして、ファッションからそうっぽかったのがますますリゾットみたいです。チョヤッのからくりは、体内に飼った虫を標的の周囲で高速飛行させることでした。なるほど。虫使うなら、1st.STAGEで3名の選手を体内から食い破ったりできそう…かな?*1とりあえず周囲には気付かれにくそうです。
さあミセス・ロビンスンとどめの一撃!一撃といってもロビンスンの動作は虫を飛ばすだけなので地味ですね(笑)。…と思いきやジャイロの方も策をうっていた様子。さっき落とした鉄球の回転振動をロビンスンの方へ伝えていました。さっきまでからすると数倍の量の針の集中砲火を浴びて馬上を吹き飛ばされるロビンスン。
……あれ?もう終わり?ネタばらしが早いなと思ってたら決着ですかぁ!
同じ場所、少し経った後にイケメンティム登場。ロビンスンの馬の蹄鉄は欠けていなかったッ!先週のラスト描写は単なるミスリードでしたァァン!あれだけそれっぽく書いてあって…。まあ、ミセス・ロビンスンが真犯人じゃない可能性も充分あると思ってましたが、「バレにくい能力」「砂漠育ち」なんて描写がされて「あ、やっぱ真犯人かも」と少しづつ納得させられてきたところで。一話のみのキャラだったんですね〜。虫使いだなんて長いレースでけっこう使い手ありそうですが、あっさりリタイヤさせてしまった荒木先生。気前がいいというかなんというか。
今回は、サバイバルレースではアンフェアな連中はたくさんいるよ気をつけて!という話でした。

*1:そんな凶暴な虫か不明ですが