荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』#12 1st.STAGE 着順確定

来訪者のみなさん、こんにちは。ジャンプ29号から、『スティール・ボール・ラン』が再開しました。『スティール・ボール・ラン』が再開しましたよ〜。
というわけで再開!ジャンプ表紙のイラストがえらいかっこいいです。色がいつものようにヴィヴィッドでなくてちょっとかすれた粗い感じなのが気になるけど。「つばの広い帽子を飛ばないように押さえてる図」いいなあ。ジャイロはほんとに絵になるキャラ造形ですね。
扉見開きもカラーイラスト。青空をバックにかがむジャイロ。背景のレース参加者たちが緑色でジャイロの持つ鉄球も緑なので、なんだか野菜を収穫しているように見えるのは俺だけでしょうか。でも表紙の熱さと対象的に爽やかでいいですね。レースにズームと俯瞰とで迫ってる感じ。
前回ジャイロが1位でゴールインしましたが、それ以下は不明のままだったんですね。ゴールの瞬間ポコロコが実況に「黒い彗星」なんて呼ばれてます。まさか黒い三連星+赤い彗星なんでしょうか。しかしここにきてポイント制が存在することが判明。「合計獲得ポイントで王者の中の王者が決定」って。タイムボーナス加味した上で一番早くニューヨークにつけばいいんじゃないのか?これだと優勝者とチャンピオンとがいる、みたいな事にならないんでしょうか。
敗れたことに納得のいかないポコロコとディオ。こういう時にポコロコのスタンドは出て来て解説とかしてくれないんか(笑)。サンドマンはさすがにあれだけ走ればお腹が減るのでしょう、選手用の食事をストックの方から食らいつく。直(じか)は素早いんだぜ…。ジョナサンに通じる魂から品格のある存在っぽかったんですが、キャラ変わってきてます*1。そっくりさんの給仕係は6部の黒人おばさんのようにところどころでネタになるっぽいですね。
ジャイロの経歴が少々ですが判明。やはりツェペリということでイタリアからやってきた模様。レースのスタートは9月25日ですから約4ヶ月前にアメリカに入国したと。岩場で鉄球の使い方を練習してましたが、鉄球の能力はアメリカに来てから身に付けたのかなあ?ある国の皇族の船というのも謎。ヨーロッパである国というと一部の舞台イギリスか2,5部のイタリアを連想するわけですが、イギリスならわざわざ「ある国」とか言わなさそうだし。…ドイツ?調べたらちょうどSBRレースの2年前に第2帝政が始まってますが。それはそうと次のSTAGEからは賭けが始まるそうで、オッズとかつくんでしょうね。楽しみだ。
衝撃の着順発表。サンドマンへの走行妨害のため、ジャイロ21位に降格!!ポコロコの牛滑走を止めようとした時のアレですね*2。鉄球は武器とみなされてしまいました。これにより1位サンドマン、2位ディオ、3位ポコロコ、4位ジョニィ…かと思ったらイケメンカウボーイのマウンテン・ティムがいきなりきた!*3しかもちょっとファッションがかっこよくなってます。これから活躍するのか。ジョニィは5位。ポコロコはディオにも負けてるけど「ジャイロに勝った」と割と素直に喜んでます。こういうところが好きです。
23位までの順位表が発表。これ観るといろいろ楽しみなんですが!いろいろネタが仕込んでありますね〜。まず7位!F.V.シュトロハイム(独)って!!ドイツ人は自動車で参加、ガソリン切れの微笑ましいリタイアで我々を楽しませてくれたロッカチュゴ男爵で終わりかと思ってたのですがこれは…!!独語わからないけどVってたぶん「フォン」ですよね?*4今後の登場に激しく期待。13位にはキャラバン・サライ(メキシコ)の名が。またコアなところを…*5たぶん名前がレースに似合うから使われてるんでしょうね。これでアヴドゥルさんより活躍したら泣くかも(笑)。ていうかアヴドゥルさんは…もう出ないなどと…ウソをつくなああああああーーーッ!!16位にはドット・ハーン(阮)がつけてます。よかった忘れられてなくて。19位にも気になる名前!ノリスケ・ヒガシカタ(日本)。しかしノリスケってどうなのよ…。はッ!これはもしかして…
仗助の台詞「このヘアースタイルがサザエさんみてェーだとォ?」へのセルフパロディなのかッ!
意外ともの忘れてないですね荒木先生。あと気になる名前は9〜11のブンブーンさん達。なんか連携プレーで他の参加者潰しとかしそうです。その下の印度人ゼニヤッタ・モンダッタさんもやけに気になる名前です。6位のホット・パンツさんの投げやりな名前も(笑)。前のページで「パンツ」だけ見えてて何事かと思ったよ!
ジャイロは21位で辛うじてポイント1点をゲット。もちろん本人は全く納得いかない様子で例の金歯軋ませて涎まで垂らして怒ってます。主賓席にやつあたり。「もうてめーらとは絶対(ゼッテー)に口はきかねえッ!」子供です(笑)。気持ちの収まったジャイロはジョニィに回転の講釈(また突っ込み甲斐のありそうな理屈)。馬の降り方まで教えてあげてすっかりジョニィが気に入った様子。ジャイロの方から2nd.STAGEでの協力を持ちかけ。確かに馬についての正統な知識と経験があるジョニィは、特殊能力先行のジャイロにとっては良いパートナーになるはず。

さて。来ましたねぇ〜〜いよいよゴゴゴゴゴなサスペンス展開が!ハエは死体のサイン(特に意味なし)!脚の向こうにじわじわと顔が見えてくる様はなかなかショッキング。最初同じ人間の脚と頭かと思いました。内臓を9mも引き摺り出された3選手の無惨な死体。砂漠越え1200kmの過酷な2nd.STAGEに新たなイカレた敵の影。しかし大量の参加者の中誰にも目撃されず行われた殺人ときては、それに対抗するにジャイロは分が悪いですね。トップでゴールに飛び込んだとあっては絶対狙われるだろうし。敵と異なり鉄球を武器妨害と「見なされた」ことを踏まえ、荒木漫画の真骨頂ともいえる「制限下でのトリッキーな戦い」が期待できそうです。
犯人ですが…人数もあってるし、順当に怪しいのはやはりベンジャミン、アンドレ、L.A.の3人のブンブーンでしょうか。100位〜200位程度の人を殺したのは、最近身につけたばかりの「能力」を活かせるかどうかの実験。今頃「やったァッ!明日は邪魔なやつをカタッパシから消してやるかッ!」「いや確実に狙いをつけてやるんだぜッ!やりすぎればレースが中止になるッ!」「ウシッ!」ガギッ
「おれたちゃ無敵の『トリオ』だぜーッ!!」「5000万ドルもらうぜー!」
とかやってる…かも。

*1:単行本の「砂でもくらってろ」追記といい

*2:という事はあれでポコロコを止められたとしてもペナルティ食らうのは変わりなかったのか

*3:今号のゴールシーンみるとジョニィの向こうに確かにハナ差の影が…

*4:2部のシュトロハイムルドル・フォン・シュトロハイム

*5:3部の「太陽」スタンド使い