荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』#10 15,000メートル 最終直線 午前10時17分

前回が最初は抑えたレースだったのに対し、のっけから描写にスピード感がある今回。砂男(サンドマン)がえらいカッコいいです。そりゃショートカット駆使してるとはいえ馬と渡り合ってればカッコいいわな…。いきなり解説を始めるスティール氏。SBRはジョニーや実況もいるし解説役には事欠かないな(笑)。しかし本当だったらバカな事を書くようですが、実際にこんな走法が可能なんでしょうか?特に衝撃エネルギーの流れ方。これも増刊で荒木先生が言っていた「エセ科学」ってやつか*1。あるいは民明しョbゲフッ…スティール氏は雷でnゴフッ…!それに衝撃によるダメージは無いにしても、脚をフル回転させて筋肉を伸縮させてれば乳酸が蓄積されてくものですよね?それにしては砂男には息が上がってるような描写が無い。走法解説の最後で波紋の呼吸してるように見えるけど(笑)。
まあ、砂男が超人的なのは前提でもあるし、面白いからいいんですけどね*2。「岩山ほど彼は速い」ってのはいいな。岩場を跳ねる姿を見ると、#1で高い位置にあるはずの「鉄球跡」までジャンプした(?)っぽいのを思い出します。そういえば砂のスタンドっぽいものは結局走法には絡んでないんだろうか。
最終直線にはメキシコからの向い風「サンタアナ」が吹いているということでニヤリ。このサンタアナがポコロコのラッキーを運んでくるというのはアリ?ゴールにたくさん人が集まっていることも関係するんじゃないかな〜とかありきたりな事を思ってるんですが。
限られた情報の中でのジャイロのポコロコの能力への洞察がすごく鋭いですね。「ツキの流れ」という手が出せそうにない物をブチ切ろうとする発想は、4部のジャンケン対決で露伴が運を呼び込んだのを思い出すなあ。
いよいよのスパートを決意するジョニーの馬とのコミュニケーション。この「汗」の「味」はッ!「しっかりと脚がためられている」味だぜッ!(ベロンッ)とか言い出すんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、とにかくこれからの活躍に期待が持てるシーンで楽しみですね。
そしてここが31P連載の嬉しいところ!もうひとつのヤマが!ディオ戻ってきた!*3盛り上げる要素には事欠きませんね。もはやべくの言いがかりに近いですが、この辺3部で逃げる花京院とジョセフを追跡するDIO様を連想。とにかく、能力者たちを前に一般人がどうプレッシャーを与えていくのか。しかし一般人といったもののやっぱりディオが来るだけでディオきたー!と思ってしまうのでパラレルはやっぱ反則かも(笑)とか思うのでした。
最後のジャイロがかっこいい顔でちょい気弱な発言してるのが良かった。次回1st STAGE決着かな。たぶんだけど…。
ジャイロの策としては、橋でやったみたいにバテてきた愛馬の脚を鉄球でマッサージとか、ダメか。

*1:ジャイロの能力解説する時にエセ科学を持ち出すかもと言っていた

*2:ジャイロが波紋に近い能力と過仮定して、他にスタンドらしき物もある事を考えると、砂男は吸血鬼や柱の男的ポジションでもあるのかも?

*3:これまでディエゴと呼んでたけどもうディオでいいや、帽子の飾りもDIOだし