荒木飛呂彦『スティール・ボール・ラン』#9 下り坂 午前10時14分

今回は読みごたえあるなあ〜〜19P連載だとこうはいかなかったのかもしれない。
1Pめの牛の頭蓋骨からして西部劇っぽくていいですな。下り坂の解説はジョニーでなくて実況がやってくれてます。ジャイロに追随するポコロコは自信に満ちた表情。眉毛とヒゲの形がそう見せるんですよね。ジャイロの「やれやれだぜ…」は狙ってるんでしょうか荒木先生!
そして…ついに!ついに来たーポコロコの『能力』!!やっぱりスタンドだったのか?しかし幸運を呼び込むにしてはスゲー禍々しいデザインですけど(笑)ラッキー終焉の暁にポコロコに物凄い不幸が待ってそうで怖いよ。そしてジャイロを抜く前に挑発。ここのやり取り楽しい。
ジャイロの後ろで転倒する後続2頭。最初これが伏線でラッキーが発生するのかと思いました。どうでもいいいけど転倒したのが両方ともソンブレロをかぶったサボテンが似合いそうな人たちなのは、何か意味があるんでしょうか。
ジャイロも「フザけた事態」と言ってますが、いよいよポコロコのラッキーもトンデモになってきました(笑)。これぞ荒木飛呂彦(いいのか?)。転倒かと思いきや牛の死体で滑走!!こんなん誰も予想できねェよ(笑)スタンドの発言はこれだったのか。いやーでも牧草の上をひからびた死体に馬の体重+勢いで滑り出したら速いよね。これはマズイと鉄球で妨害にかかるジャイロ。岩を崩して妨害ってわりと普通と思ったら、そこから今度は砂男(サンドマン)トップに乱入!!どんでん返しが続きます。普通にジャイロがポコロコを阻止してイーブンくらいになって終わりかと思っていたので気持ち良く裏切られました(今回ジャイロいいところ無いな)。この展開は燃えた。砂男とポコロコも接点出来てるので次回どんなやり取りがあるか楽しみ。
いよいよ能力者がトップグループ独占状態になってきたけど、ここにどうやって(優秀なジョッキーだったとはいえ)凡人ジョニーが絡んでくるんでしょう…。3人の間隙を突くのとかはうまそうだけど。